デジタルレスキュー ハンドクラフターズ

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これからのアマチュア無線(1)

先日、2月4日 「関西ハムシンポジウム2018」でのシンポジウム「これからのアマチュア無線」に参加してきたので感想を少々・・・。

このシンポジウムでに参加するまでアマチュア無線少子高齢化が進んでるからどうしようもない!っていう思いだったけど少し気持ちが変わってきました。

JARLという組織のあり方が云々というのは特にどうでもいいので中の方だけで考えてもらうとして、日本のアマチュア無線はこのままではおそらくなくなります!

いや、なくなりはしないかもしれませんが縮小するでしょう。

パーソナル無線はなくなりつつあります。

アマチュア無線も世の中から必要とされる形に変えていかないといけないのではないかと思います。

もちろんカード集めも良いし電話ごっこもよろしいと思います。

モールスなど自己訓練の向上も良いと思います。

でもこれだけではアマチュア無線の狭い世界の中だけなのです。

アマチュア無線が生き残っていくためにはたぶんですが・・・世間の役に立たなければいけないのです。そして「非常時」にこそアマチュア無線が役に立つと思っています!

電源を喪失してもバッテリーで電源を確保し電波を飛ばして情報を共有することが出来たら助かる人も多いのではないかと思います。携帯電話や携帯電話の基地局電源喪失したら動かなくなります。インターネットもしかり。

情報ソースは地域に点在するアマチュア無線局、そして発信するのは地域の中心になるコミュニティFM局が担うのです。そしてコミュニティFM局は地方自治体と連携しながら情報を一般市民向けに発信するのです。

地方自治体、コミュニティFM局とアマチュア無線局との訓練も必要でしょう。

バッテリー駆動でき上手に捌くことが出来るオペレーターがいるアマチュア無線の固定局もコミュニティFM局に必要でしょう。HF帯を使用して被災していない地域への応援要請も必要だと思います。

もちろんアマチュア無線局の誰彼かまわず情報ソースにするのは誤った情報を出すことになるので地域の消防団のように日頃から訓練を行っている方やJARLの登録クラブ局の構成員が望ましいでしょう。しかし非常時ではそうは言ってられないでしょうけど。

先日ふと読んだ、2016年8月号の『CQ ham radio』の別冊、『ハムのための「ラジオ」活用ガイド』に載っていた『「じょうそうさいがいエフエム」訪問レポート』にFMぱるるんの奮闘記が載ってました。

この記事がヒントになりました。

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144MHzや430MHz、1200MHzを有効に使い、レピーターの存在意義も大きくなるのではないかと思います。

今現在も福井県で1000台以上の車が雪で立ち往生しています。

こういう時にローカル アマチュア局が情報を収集しコミュニティFM局が発信すれば動けなくなった車に乗っている人たちはその情報に救われるでしょう。

例えば渋滞している先頭がどうなっているとか、地域の救援物資の提供はあるのか炊き出しはあるのか、自衛隊の救援活動はどこまで来ているのか・・・

その地域でしかわからない情報をアマチュア無線は収集できると思います。

 

もう1つ「アマチュア無線少子高齢化」についても書きたいのでまたいずれ。